

商工フェスタとは、商工会議所が主催する地域活性化を目的にしたイベントおよび展示会・交流会の総称です。
なお、商工フェスタの名称を使ったイベントを開催している所は限られていて、各地域の商工会議所主催のイベントは様々な名称を使っています。
商工会議所が主催しているものだけではなく、青年部や女性会などの部会が主催しているものもあります。
地域活性化を目的にしたイベントが多く、一部の交流会系商工フェスタを除いて一般の方など誰でも参加可能です。
フェスタ(festa)はイタリア語で祭典、華やかな催し物、祝日などの意味を持ちます。
ちなみにフェスティバル(festival)は英語で祝祭、お祭り、催し物などを意味する単語です。
言語が違うだけで基本的にフェスタとフェスティバルは同義語で、日本においてはお祭りなどのイベントでフェスタ・フェスティバルが使われることが多いです。
そのため商工フェスタも基本的には地域活性化を目的にしたお祭りとして開催されることが多いですが、一部でビジネス色が強い展示会・交流会の商工フェスタも存在することを覚えておきましょう。
商工フェスタは基本的に商工会議所に加入している会員で運営します。
展示会系などビジネス色が強い商工フェスタは、商工会議所の職員が運営側に回り、希望する商工会議所加入企業などが展示ブースを出店する流れです。
お祭り系商工フェスタの場合は屋台の運営やショーなどの裏方など、ボランティア的な手伝いをさせられます。
参加は任意になりますが、誰かがやらないと商工フェスタを開催できません。
それぞれの商工会議所で商工フェスタの開催内容と規模が違います。
場合によっては運営の手伝いを避けて通るのが困難になるケースがあり、準備や当日の運営には相応の労力を費やします。
特に青年部に加入している場合は、手伝いでの参加を強く求められる傾向が強いです。
ただし、昨今の商工フェスタはキッチンカーを呼ぶことや飲食店を経営している方が自店のブースを出店するなど、ボランティア色が強すぎる活動内容が減ってきています。
不安がある方は、まずは地域の商工会議所がどのような商工フェスタを開催しているか調べてみるとよいでしょう。
半強制での参加を懸念している方は、商工会議所の加入案内スタッフに抱いている不安を素直に伝えて、傾向や回避するコツなどを聞いてみてください。
商工会議所が主催する大きな商工フェスタは全国的に少なく、実際には地域の大きなお祭りに商工会議所として出店・参加するケースの方が多いです。
自社サービスのPRではなくボランティア色が強い活動を求められるケースもありますが、自治体や神社など他団体が主催するお祭りへの参加は規模が限られています。
2023年4月現在、商工会議所は全国515の拠点があり、全国で約125万の会員数を誇る巨大組織です。
単純計算で1つの商工会議所に2,427人の会員がいる計算になり、大半の商工会議所が会員数1,000人を超えています。
その中で率先してボランティアスタッフとして参加したいと思っている方が一定割合でいるものなので、やりたくないのに半強制で参加させられるケースは滅多にありません。